倉持麟太郎氏が脅迫していた元妻が自殺

2021年4月29日 Contents 1. 元妻の自殺後に「母子が継続的に面会交流している」と嘘をついた倉持氏 2. 「元妻の訴えがないのは面会交流が行われている証拠」とも主張 3. 倉持麟太郎氏から「子供に会わせないぞ」と脅迫されていた元妻A子さん 4. 「不倫ゴシップ」により見過ごされる本質的な問題 5. 悪徳離婚弁護士を量産する親権制度 6. 誰が子供を泣かせ、親権を失った親を「殺している」のか 元妻の自殺後に「母子が継続的に面会交流している」と嘘をついた倉持氏 倉持麟太郎氏(写真右)が、あたかも、亡くなった元妻と子供の面会交流が行われているかのような嘘の主張を、懲戒審査において行っていたことがわかりました。 4月28日発売の週刊文春(2021年5月6・13日号)において、倉本麟太郎弁護士の元妻であるA子さんが2020年10月3日に自殺していたことが報じられました。 A子さんのご冥福を心よりお祈りいたします。 倉持麟太郎氏の嘘は、この週刊文春報道により発覚したものです。 倉持麟太郎氏は数年前から、親権者としての立場を悪用して「子どもに会いたい」と訴える元妻のA子さんを「マスコミに話したら子どもには会わせないぞ」と脅迫し、母子の引き離しをしていました(2018/4/12週刊文春報道)。 この倉持氏の児童虐待行為とA子さんに対するDV(脅迫)について、現在、第二東京弁護士会において、懲戒に関する審査が行われています。倉持麟太郎氏はその審査の中で、A子さんが既に亡くなっているにもかかわらず「面会交流は継続的に実施されている」などと嘘をついていたのです。 「元妻の訴えがないのは面会交流が行われている証拠」とも主張 倉持麟太郎氏は、A子さんが亡くなってから約5か月後の2021年3月10日付けの「主張書面(1)」で以下のように主張しました。 「柔軟かつ十全に(息子と母親の)面会交流は実施されている」(「第1」「2」) 「その後(倉持麟太郎氏の元妻が週刊文春(誌面、動画)、日刊スポーツ、夕刊フジなどのメディアを通じて「子供に会いたい」と訴えた後)このような報道も皆無であること自体が、面会交流が実施されていることの証左である。」(「第1」「2」) 「面会交流は継続的に実施されており」(「第1」「3」) 「面会交流は継続的に実施されており」(「第1」「4」) 以上のように倉持氏は、「面会交流は実施されている」「面会交流は継続的に実施されている」と、”現在進行形”で繰り返し主張しています。しかしA子さんはその時は既に「マスコミに話せば子に会わせない」と倉持氏に脅迫されたうえで、5か月前に自殺していて、この世にはいなかったのです。ですから母子の面会交流が実施されているはずはありません。したがって、倉持氏が主張書面で述べている内容が嘘であることは明らかです。 しかも倉持氏は、面会交流が実施されていることの根拠として、「その後(倉持麟太郎氏の元妻が各メディアを通じて「子供に会いたい」と訴えた後)このような報道(A子さんが「子供に会いたい」と訴える内容の報道)も皆無であること」を挙げています。しかし、A子さんは、倉持氏から「マスコミに話したら子供に会わせないぞ」と脅迫をされていたうえ、自殺で完全に口を封じらてしまいました。A子さんは脅迫され、自殺したことにより「子どもに会えない」と訴えることはできなくなっているわけですから、A子さんが「子供と会いたい」と訴える内容の報道が「皆無」なのは当たり前です。ですから、そのような報道が皆無であるからといって、面会交流が実施されているとは言えません。 倉持麟太郎氏から「子供に会わせないぞ」と脅迫されていた元妻A子さん 倉持麟太郎氏は「子どもに会いたいなどとマスコミに話したら、もう子どもには会わせないぞ」と脅してA子さんの口を封じた本人であるにもかかわらず、一方では「報道がないのは面会交流が行われている証拠」であるなどとうそぶき、自分を正当化しようとしています。A子さんが自殺した後も平然とこの主張を続けています。このような倉持氏の恥知らずな主張には、言葉を失います。 A子さんが自殺した原因は公表されていないようです。ただA子さんが、倉持麟太郎氏によって子供から引き離され、「マスコミに話したら、もう子どもには会わせないぞ」と倉持氏に脅迫されていたのは事実です。ですから、倉持氏によって子供と引き離され、そのうえ脅迫までされて、苦しめられたことがA子さんの自殺の原因となった可能性があります。 倉持麟太郎氏は、山尾志桜里議員との不倫や、子供と元妻の面会交流を実施していないことについて報道されることを恐れて、子を母親から引き離し、A子さんを脅してその口を封じました。そしてA子さんが自殺しても、自殺の事実は隠して「面会交流は継続的に行われている」などと平然と主張していました。倉持氏は、保身のためなら、脅迫や児童虐待、嘘など、手段を選ばない人間であるようです。 このような倉持氏の保身のための行為により、子供には永遠に会えなくなった亡き母親、そして母親に永遠に会えなくなった子供は、あまりにもかわいそうです。 「不倫ゴシップ」により見過ごされる本質的な問題 倉持麟太郎氏に関する報道においては、山尾志桜里議員との不倫ゴシップにばかり世間の関心が集まりがちであるようです。しかも、民間人である倉持麟太郎氏よりも、衆議院議員という立場にある山尾志桜里氏が非難されている傾向があります。 山尾志桜里議員が倉持麟太郎氏と不倫をしたのが事実であるとすれば、それを強く非難する価値観は理解はできます。特に、配偶者に不倫をされた山尾志桜里議員の元夫、倉持麟太郎氏の元妻が、パートナーの不倫を非難するのは当然です。 しかし、不倫ゴシップにばかり目を奪われると、より本質的な、もう一つの問題を見過ごしてしまいます。 実は、今回のような悲劇の本質は、不倫という個人の行為ではなく、日本が世界では稀な「離婚後単独親権制度」を採用していることにあります。 悪徳離婚弁護士を量産する親権制度 日本では、離婚の際には「子供の親権はどちらが持つのか」と考えるのが当たり前のようになっています。離婚後に親権を持つのは片方だけにしておかなければ、後々面倒なことになると思われています。しかし、日本以外での先進国では、「子供の親権は離婚後も両方の親が持つ」のが普通なのです。それが子どもにとってはベストだからです。 世界に稀な離婚後単独親権制度を採用する日本において、子供が離婚で親権を失った親と会うには、最終的には親権を持つ親の「善意」に期待するしかありません。親権を持つ親が子供を元配偶者に会わせたくないと考えれば、親権を失った親は、子供と会わせてもらうよう「乞う」しかないのが、現在の法制度なのです。そのような離婚後の父母間の「格差」を利用して収入を得ている悪徳離婚弁護士がたくさんいます。 倉持麟太郎氏は、悪徳離婚弁護士という仕事柄、その手法を良く知り、使い慣れているのでしょう。A子さんとの離婚後、倉持氏は、悪徳離婚弁護士の知識と親権者としての立場を悪用して、自分自身の離婚で対立する立場となるA子さんをコントロールし、不倫や児童虐待の事実を隠そうとしました。「マスコミに話したら子どもに会わせないぞ」とA子さんを脅したのです。そのため、A子さんは子どもに会えなくなり、悲劇が起きたのです。 もし、日本が諸外国と同じ離婚後共同親権制度を採用していれば、不倫により、結果的に倉持麟太郎氏とA子さんが離婚して、子供が倉持氏と同居することになっていたとしても、A子さんが子どもに会えなかったり、倉持氏から脅迫されて苦しんだりせずに済んだ可能性が高いのです。そして、子供も母親と会うことができていたのです。 誰が子供を泣かせ、親権を失った親を「殺している」のか 子供の立場に立って考えてみれば、子供は離婚に関して何の落ち度もないにもかかわらず、親の都合で親から引き離されるうえ、「お母さん(お父さん)に会いたい」と訴える機会すらほとんどありません。このような非人道的な離婚後単独親権制度は早く廃止し、先進諸国が採用する離婚後共同親権制度に移行しなければ、悲劇はなくなりません。 しかし、未だに、共同親権制度の導入に対して頑強に抵抗を続けている人達がいます。倉持麟太郎氏のような、父母の対立を利用して金儲けしている悪徳離婚弁護士たちや、子供の権利には無関心な法務省官僚や裁判官、一部の法学者たち、離婚後単独親権制度により生じる「ひとり親」を利用して国から補助金を受け取っているNPO法人関係者などです。本当に嘆かわしいことです。 (2021/6/10追記)令和3年3月30日に開催された法制審議会家族法制部会第1回会議で、「親子の面会交流を実現する全国ネットワーク」代表の武田典久氏は「(子供を連れ去られた)当事者側も,精神的にやはりつらくて、大体、年に1人ぐらいは自死してしまう方がいらっしゃいます。」と発言しました。このほか、ネットでは、子と引き離された辛さから自殺した親の遺書も公表されています。

[May 2021 version] 13 unscrupulous divorce lawyers who still receive success rewards for “preventing visitation exchanges”

So far, 9 lawyers have removed the “Success fee for blocking visits” display Believe it or not, there are unscrupulous divorce lawyers in Japan who are proudly engaged in the illegal business of preventing parent-child visitation exchanges. This site investigates unscrupulous divorce lawyers who clearly state on their homepage the illegal content of lawyer compensation […]

Parental Abduction Takes Toll on Kids’ Future Mental Health

ABC News reports that 70 percent of children involved in parental abduction cases endure serious mental health issues later on, related to the trauma of the experience. Parental abduction occurs when one parent takes the child or children without the consent of the other parent or of the court, fleeing the area. According to studies, children suffer […]

男児遺棄容疑の母、突然の育児放棄か 保育所へ通わせず

大阪市で鈴木琉聖(りゅうせい)ちゃん(1)とみられる遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された母親の無職鈴木玲奈(れな)容疑者(24)が3月に突然、琉聖ちゃんを保育所に通わせなくなっていたことが、関係者への取材で分かった。それまでは健診を受けさせるなど問題はなかった。遺体は低栄養状態で、府警は、3~4月に育児態度が急変してネグレクト(育児放棄)状態になった可能性があるとみている。 鈴木容疑者らが8月に大阪市に転入するまで住んでいた和歌山県みなべ町などによると、鈴木容疑者は3月、急に「やめる」と言い、同13日から琉聖ちゃんと姉の長女(3)が保育所に来なくなった。大阪市に転居後は、長女だけが保育所に通っていたという。 琉聖ちゃんは昨年12月にみなべ町で10カ月健診を受け、「異常なし」と判断された。今年2月には水ぼうそうなどの予防接種を受けていた。保育所にも通っており、地元の紀南児童相談所は「通報もなく、問題のある家庭という情報はなかった」としている。 琉聖ちゃんとみられる遺体は司法解剖の結果、胸の筋肉の発達不良や腹の脂肪量の低下がみられ、栄養が不十分な状態だった。鈴木容疑者は「4月に息子を残して車を離れ、戻ったら死んでいた」などと供述。府警は、3~4月に何らかの理由でネグレクト状態になっていた可能性もあるとみて、鈴木容疑者から当時の状況を聴いている。

交際相手の5歳長女を逆さづり、浴槽の水に頭つける…31歳の男「暴行30回くらいした」

同居する交際相手の長女(当時5歳)の両手両足を縛って逆さづりにし、頭を浴槽の水につけたとして、大阪府警は10日、大阪市東成区中本、会社員末次一茂被告(31)(別の暴行罪などで起訴)を暴行容疑などで逮捕した。末次被告は容疑を大筋で認め、「ご飯をこぼすなどした時、殴ったり蹴ったりの暴行を過去に30回くらいした」と供述しているという。 発表では、末次被告は昨年5月31日夜、自宅マンションの浴室で、女児の両手首と両足首を結束バンドで縛ったうえで両脚を持って逆さづりにし、女児の頭を浴槽の水につけた疑い。女児にけがはなかった。 府警は同年6月11日、女児が早朝に同市城東区の路上を一人で歩いているとの通報を受け、市こども相談センター(児相)に通告。その後、保護されていた。 府警は今年4月、女児の頭部を殴ったとする暴行容疑で末次被告を逮捕していた。

復縁断られ激高か…元交際相手の家に侵入 女性と小学生の息子の顔面殴りけがさせた25歳無職の男逮捕

元交際相手の30代の女性の自宅に侵入し、女性と当時小学生だった女性の息子の顔面を殴ったとして、25歳の無職の男が逮捕されました。 住居侵入と傷害の疑いで逮捕されたのは、北海道札幌市豊平区の25歳の無職の男です。 男は、2020年3月30日午後1時ごろ、元交際相手の30代女性の自宅に玄関から侵入。女性と当時小学6年生だった女性の長男の髪を引っ張ったほか、顔面を殴りけがをさせた疑いがもたれています。 警察によりますと、女性は全治10日、長男は全治5日のけがをしました。 警察の調べに男は、「戸締りしていない玄関のドアから勝手に入り、殴ってけがをさせたのはまちがいない」と話す一方、「女性の左肩にできた”あざ”は事件を起こす前に、2人で肩パンをして遊んだものだ」と容疑を一部否認しています。 警察は、男が復縁を迫ったものの、断られたため犯行に及んだとみて、動機や余罪などを詳しく調べています。

夫の連れ子、重体に…虐待の継母に懲役6年 友人の忠告、聞かずに暴行 子は生涯にわたり回復困難/地裁

草加市の自宅で2017年9月、長男の背中を突き飛ばし重体となるけがを負わせたとして、暴行と傷害の罪に問われた母親の無職高橋冴季被告(27)の判決公判が25日、さいたま地裁で開かれ、一場修子裁判長は懲役6年(求刑・懲役9年)を言い渡した。 判決理由で一場裁判長は「本件で当時4歳の長男は、脳機能に著しい障害を負った。生涯にわたり回復は難しく、傷害罪としてこの上なく重大」と指摘。長男は夫の連れ子で、突然母親になり、育児に悩んでいたことなどがあったとしても、「友人から何度も忠告を受けたり、児童相談所に一時保護されたにもかかわらず、虐待を継続させた。その意思決定は相当に強い非難に値する」と述べた。 判決によると、高橋被告は17年2月、長男の胸を両手で突き飛ばして床に転倒させ、同9月には、長男の背中を両手で突き飛ばし、頭を壁にぶつけ急性硬膜下血腫の傷害を負わせた。

「ママ、苦しい…」 3歳児にかかと落とし、ガラス棚に投げ飛ばし 「人生に悔いなし…」と語る20歳男の鬼畜の所業

身長195センチ、体重120キロの大男は、身長98センチの幼子に執拗(しつよう)に暴行を加え続けた。東京都大田区のマンションで新井礼人(あやと)ちゃん(3)が死亡した事件。母親(22)の交際相手の暴力団組員、永富直也容疑者(20)=傷害容疑で逮捕=は「ガンをつけたので頭に来た」などとあまりに幼稚な動機を口にした。かかと落とし、平手打ち、投げ飛ばし…。耳から血を流し、「ママ、苦しい」とつぶやいた礼人ちゃん。だが、救助は呼ばれず、幼い命はそのまま消えた。(三宅令) 暴行のすえ、幼子はけいれん…悪夢の晩餐 事件が起きたのは、今月25日午後8時半ごろ。大田区大森南のマンションでの夕食中、永富容疑者は礼人ちゃんが「自分をにらみつけてきた」と激高した。 さらに「テレビのほうを見た」「またにらんだ」などと次々と因縁をつけ、暴行はエスカレートしていった。 母親は「永富容疑者が息子をつかみ、ボーリングのボールを投げるようにしてガラス戸棚に投げ飛ばした。正座させて平手打ちしたり、かかとを頭に振り下ろしたりもした」と説明。永富容疑者はさらに、ベランダを指さし「行け。死んでしまえ」などと話し、床に包丁を突き立てたという。部屋はマンション4階だった。 身長1メートルに満たない礼人ちゃん。けいれんを起こして過呼吸を起こしたところで、凶行は終わった。約1時間半後のことだった。 母親は翌26日、礼人ちゃんに水や食事を与えたが、嘔吐(おうと)を繰り返し、失禁もしていた。左耳からは血が流れ出ており、「ママ、苦しい」と漏らしたという。 暴行から丸1日以上が過ぎた27日未明になって母親が「子供に熱があって、反応がない」と119番通報。すでに心肺停止の状態で、搬送先の病院で死亡が確認された。 暴行の激しさを物語るように、遺体には顔、手足、臀部などほぼ全身に無数のあざがあり、頭蓋内や両眼底に出血も確認された。 笑顔で「ハイタッチ」 幸福な家庭を一変させた容疑者 警視庁大森署は同日、傷害容疑で永富容疑者を逮捕した。永富容疑者は「にらんできたので頭に来た。やることはやったので、人生に悔いはない」などと容疑を認めた。 その後の調べで、永富容疑者が母親と口裏を合わせ、犯行の発覚を免れようとしていた疑いが浮上した。 同署によると、母親はマンションに到着した救急隊に「25日に公園の滑り台から落ちてけがをした」などと説明していた。母親は「永富容疑者にそう話すように指示されていた」と説明。さらに「暴行のあと、礼人を病院に連れていこうとしたら、『息をしているから大丈夫だ。一緒にいたんだから、お前も捕まるぞ』などといわれた」と明かしたという。 搬送先の病院の医師は、母親の説明を不審に思い、同署に連絡していた。 母親は「暴行を止めようと思ったが、自分も殴られて止められなかった」などと話しているといい、同署は母親が永富容疑者に逆らえず、通報が遅れた可能性があるとみている。 同署によると、母親は礼人ちゃんと約3年前から現場のマンションに住んでいた。住人は母子について「仲が良かった」と口をそろえる。住人の女性(72)は「礼人ちゃんは人懐っこくて、保育園や買い物帰りに『ハイタッチ』と駆け寄ってきた。母親も優しく見守っていた」と話す。 母子家庭の平穏が崩れ初めたのは、今月初頭に永富容疑者が転がり込んできてからだった。 SNSで知り合い「泊まるところがない」 同署によると、母親と永富容疑者は昨年6月ごろにインターネットのSNSサイトを通じて知り合った。そして今月8日になって、永富容疑者が「泊まるところがない」として、同居生活が始まった。 虐待行為は18日ごろから始まったとみられるが、今回の事件当日ほど激しいものではなく、母親は「そのときはしつけの一環だと思っていた」と話しているという。 大田区によると、礼人ちゃんは4カ月、1歳半、3歳の健診を欠かさず受けていた。いずれも健康状態は良好で、虫歯ひとつなかったという。 母親は、礼人ちゃんが1人で着替えられないなど、ほかの3歳児に比べて少し発育に遅れがあったことを気にかけ、月に1度、区の支援センターに通うなど、愛情を注いでいた。 母親は永富容疑者の“しつけ”について、「自分が礼人をかわいがることに嫉妬しているように思えた」などと話しているという。 司法解剖で、礼人ちゃんの死因は頭部に強い衝撃を受けたことによる硬膜下血腫と判明。傷害致死容疑に切り替え、永富容疑者を調べている。 事件当日の25日に通園先の保育園で着替えをした際は、体にあざなどは確認されなかったといい、突発的に強い暴行を加えたとみている。永富容疑者から礼人ちゃんに対する謝罪の言葉はまだない。

大田区の3歳女児死亡 母親自身も両親からネグレクトされていた 止められなかった虐待の連鎖

東京都大田区蒲田の自宅マンションに長女を8日間置き去りにして死亡させたとして、保護責任者遺棄致死の疑いで母親の梯(かけはし)沙希容疑者(24)が警視庁に逮捕された事件は、育児放棄の末、幼い命が奪われた。亡くなった稀華(のあ)ちゃん(3)は部屋に一人っきりで、母が帰ってくるのを待ち続けていたとみられる。 「のんたん」と呼んでかわいがっていた  母子家庭の2人は、川沿いに立つマンション1階の1DKで3年前から暮らしていた。近くのコンビニ店の女性によると、梯容疑者は娘を「のんたん」と呼んでかわいがり、「仲がいい親子だった」と話す。 捜査関係者によると、梯容疑者が6月13日まで8日間過ごした鹿児島県の交際男性の元から帰宅すると、稀華ちゃんはごみが散乱する6畳居間のマットレスの上で亡くなっていた。 梯容疑者は「お茶やお菓子を置き、豆電球とエアコンをつけておいた」と供述しているが、死因は飢餓と脱水。捜査関係者は「泣いて疲れて、眠って…。それを繰り返し、衰弱していったんだろう」と唇をかむ。 近隣住人、稀華ちゃんの存在すら知らず 部屋の間仕切りは外側からソファでふさがれ、ベランダ側の窓は施錠されていた。捜査員が隣室の声や物音がどの程度聞こえるか実験した際も、ほとんど聞こえなかった。隣人や上の階の住人は、稀華ちゃんの存在すら知らなかった。 梯容疑者は1歳半ごろまで稀華ちゃんを遊園地に連れて行くなどしており、インスタグラムに仲むつまじい様子の写真を載せていた。昨年春ごろ、稀華ちゃんを保育園に通わすのをやめ、同じころ、JR品川駅近くの居酒屋で働き始めた。 勤務中、稀華ちゃんを部屋に一人で残し、仕事後にパチンコに興じて帰宅が深夜の日もあった。勤務先には「他の人が面倒を見ている」と伝えていたという。 3歳児検診を受けず 児相も気づかず 捜査関係者によると、防犯カメラの映像から5月上旬以降、稀華ちゃんを外出させておらず、5月8~11日にも一人で鹿児島に出かけていた。 梯容疑者も小学生の時、実母と養父から身体的虐待や育児放棄を受けて保護され、18歳まで宮崎県内の児童養護施設で過ごした。捜査関係者は「自らも虐待を受けて育ったことで、育児放棄に抵抗感が少なかったのかもしれない」と話す。 3歳児健診を受けさせておらず、児童相談所も育児放棄を把握していなかった。防ぐことができなかった虐待の連鎖。コンビニ店の別の女性は「もっと周囲に頼ったり相談したりしていれば、事件は防げたかもしれない」と声を落とした。